人工知能のマルウェア検知 -Cylance-

先日も紹介しましたが、こういうの、出てきているんですよ。
Cylance(さいらんす)といいます。

まだ、最低購入ライセンス数があったり、1ライセンスで1万円以上だったり、次年度更新も製品購入価格と同額だったりと、かなり殿様もとい強気な商売をされているので、皆様のお手元に届くにはもう少し時間は掛かりそうなのですけどね。
とりあえず、本質的に過検知が避けられないものではありますが、額面通り動けばもう、既にうどん粉と化した有象無象のレガシーなウイルス対策ソフトや、高級なサンドボックスのFireEyeとかWildfireとか要らなくなるくらいの勢いです。
ちなみに、今のところ業務用だけで、一般のご家庭では買えません。

これだけ凄い(って言う)のなら、1個6000円くらいにして、エンドポイントのデスクトップセキュリティ市場をドミナントしちゃえば良いのに、と素直に思います。
まあ、スタートアップ企業でまだまだコンシューマに対応出来るだけの品質が確保できないのでしょうなぁ...。

ちなみに、一般のご家庭では、FFRIさんのMr.Fが唯一振る舞い検知+機械学習を提供しているっぽいのですが、価格が少々お高いです...。

他にも、インドのCOMODO Internet Securityがフリー+広告無しで、ウイルス検知機能はかなりアレなものの、強力なサンドボックス機能があって、マルウェア感染にやたらと強いという印象があります。
多分、意図的に許可しないかぎりランサム被害は受けないのでは!?とまで思ってます。
ただ、プログラムファイルレベルで良い悪いが判断できるかなりのエキスパートな人限定のシロモノで、素人にはお勧めできない感じです。

そんなわけで、Cylanceないしはその後追い製品が一般家庭に普及するくらい身近になるのは、果たして何時の事なのでしょうか...。(;´д`)