Dual Shock3をPCに繋ぐソフトはいくつか存在しています(した)。
しかし、今回一押しのものを発見しましたので、備忘録も兼ねてここに残しておこうと思います。
Windowsパソコンに、Dual Shock 3をPCに単純にUSB接続すると、一応「PLAYSTATION(R)3 Controller」として認識はしますが、まったく使えない状態になります。
Direct Input(※昔のゲーム用)またはXinput(※本来はXBOX360コントローラ用で、今どきのゲームで採用)で使いたい場合は、いわゆるラッパードライバーが必要になります。
これまで以下のようなものがありました(私が知らないだけで他にもあると思います)。
- mothonjoy(公式が消滅。元ドメインにアクセスすると怪しい広告サイトにリダイレクトされるので危険だと思います)
- PS Now on PC(Sony 公式)
- ScpToolkit
- XInput Wrapper for DS3
しかし、Dual Shock 3自体が古くなってしまった(2世代前!)なので、公式が消滅したりメンテナンスされていなかったり、不安定だったり、ちょっと動きが不審だったり...という問題がありました。
そんな中、新しく(もないけど)、今もメンテされているいい感じのラッパーを発見して入れ替えました。
- DsHidMini Driver
※Bluetoothを使う場合は、BthPS3も併せて使用します。
サイズも小さく、必要なものを必要なだけという感じもいいですし、今のところ安定して使えているのも○ですね。
感圧対応(無効化も可能です)ですし、UIも使いやすくお勧めです。
※感圧が使えるソフトがそもそも少ないのですが、EmulatorのPCSX2などで活躍できるみたいです。
このDsHidMini Driverは素晴らしいドライバではあるのですが、欠点もあります。
それはモーションセンサー未対応というところです(参考ページのWhat's missing.)。
まあ、必要か?というと微妙なところではあるのですが、現状必要な人はXInput Wrapper for DS3やScpToolkitに頼るしかなさそうです。
今後に期待ですね。
さて、DsHidMini Driverのインストール方法は以下の通り(参考ページ)です。
※Windows 10(サポートはWin10のみ)の64bit版OSで、USB接続のみを想定しています。Bluetoothを使いたい場合は参考ページを確認してください。
※また、32bit版OSの場合は「x64」を「x86」に置き換えて読んでください。
- Dual Shock 3を外しておく
- 上のリンクからDsHidMini Driverをダウンロード
- 適当な名前のフォルダを作って、そこで2.を解凍
- 3.の中のx64フォルダのなかのdshidminiフォルダを開く
- 4.の中のdshidmini.infを右クリックして「インストール」をクリック
- Windowsセキュリティからインストールの確認が来るので、インストールをクリック
- 「成功しました」的メッセージが表示されるのでOKをクリック
- 4.の中のigfilter.infを右クリックして「インストール」をクリック
- 3.のフォルダに戻って、DSHMC.exeを右クリックして「管理者として実行」をクリックし、DsHidMini Controlを起動
- Dual Shock 3を接続
- DsHidMini Controlの左側にあるDsHidMini DevicesにPLAYSTATION(R)3 Controllerが表示されるので、これをクリック
- 2~3秒でDsHidMini Controlの右側のDevice Detailに詳細が表示されるので、「HID Device Mode」を用途に合わせて設定(PCSX2で使う場合は「SDF(PCSX2)」を選択)し、下のほうにある「Apply changes」ボタンをクリック
- DsHidMini Controlの左上側のタブの中の「Settings」をクリック
- 13.の左下のDsHidMini Control Toolの3つのチェックボックスを全て外す(念のため自動アップデートや正規品チェックは外します)
ちなみにPCSX2で使うときのPCSX2(LilyPad)側の設定ですが、
- Direct Inputのチェックを入れる
- 各ボタンのSensitivityを0.3くらいに落としておくといいみたいです。
※デフォルトのままだと、すぐに感圧センサーが全開になるらしいです(参考ページ)。
余談ですが、Dual Shock 4も似たようなものがあるみたいですね。
DsHidMini Driverは、このDS4Windowsにも対応?しているらしいです。謎だ...。
2020/2/17追記
PCSX2で感圧対応ですって言いながら、うまく動かせなかったのですが、良い解説動画がありました。
ただ、動画で見ると面倒なので、ポイントを残しておきます。
・DSHMC.exeを右クリックして「管理者として実行」をクリックし、DsHidMini Controlを起動しておく
・HID Device modeはSDF(PCSX2)
・Enable output report rate controlにチェック
・ここまでで設定変更していたらApply changesを押す(エラーが出たら、Dual Shock 3を再接続)
・Mute digital pressure buttonsはチェックを外しておく(この変更にはApply changesが不要)
・PCSX2のコントローラー設定を開く
・Generalタブ
・Game device APIsは以下の2つにチェック
・Direct X
・Monitor when in background
・Device DiagnosticsにDX PLAYSTATION(R)3 Controllerがあることを確認。
・Pad1(Pad2)タブ
・十字キー(ホントは感圧対応みたいですけど、対応ソフトありましたっけ...)、L3、R3、Select、Startボタンと、左右のアナログスティックはいつも通り設定。
・感圧対応のボタン(○×□△L1L2R1R2)を設定するときに、DsHidMini Control側でMute digital pressure buttonsにチェック
※この状態で設定すると、PC Controlの列がスライダーあるいはX回転Y回転になると思います。こうなってないとNGです。
・感圧対応のボタンはSensibity以外のDeadzone、Skip Deadzoneが設定できるのでそれぞれ設定します。
※L2R2は特に反応がシビアなので、ちょっと大きめにDeadzoneを設定しておくといいみたいです。L1R1は案外Deadzone少なめでもOK。まあコントローラーの状態にもよりますけどね。
※○△□×はDeadzoneが大きすぎるとちょっと押し込まないと反応しなくなるので、要注意です。
※Skip Deadzoneは効果がよくわからず...
・すべてのボタンを設定したら、OKをクリック
・最後にDsHidMini Control側でMute digital pressure buttonsのチェックを外して、DsHidMini Controlを閉じれば設定は終わりです。
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